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2018年11月上旬に北田暁大さんの新刊『社会制作の方法――社会は社会を創る、でもいかにして?』(勁草書房)が刊行されます。
この本は、ドナルド・デイヴィドソンやエリザベス・アンスコム、アルフレッド・シュッツの行為理論、歴史理論、言説分析・概念分析・エスノメソドロジー、ルーマンのシステム理論といった諸々に「自分なりの解答」を得るまでの、北田さんの思考の軌跡を、「社会を創る」という観点から再編集したものです。 社会構築主義から出発し、これらの哲学や社会理論等を経由し、また社会学に戻ってくるまでの軌跡をまとめたのが本書だと、まとめることもできそうです。
今回の刊行記念イベントでは、会社員でありながらルーマンの社会理論やエスノメソドロジーなど、社会学の議論に詳しい酒井泰斗さんをゲストにお招きします。社会構築主義をめぐる社会学の議論を踏まえ、どのような「社会学」が可能なのか、可能になるのかをめぐって、お話できればと考えています。出演者プロフィール
- 北田暁大(きただあきひろ)
- 東京大学大学院人文社会系研究科博士課程退学。博士(社会情報学)。
東京大学大学院情報学環教授。社会学、メディア論を専攻。
著書に『広告の誕生――近代メディア文化の歴史社会学』(岩波現代文庫)、『責任と正義――リベラリズムの居場所』(勁草書房)、『嗤う日本の「ナショナリズム」』(NHKブックス)、『増補広告都市・東京――その誕生と死』(ちくま学芸文庫)、共著に『リベラル再起動のために』(毎日新聞出版)、『現代ニッポン論壇事情――社会批評の30年史』(イースト新書)、『そろそろ左派は〈経済〉を語ろう――レフト3・0の政治経済学』(亜紀書房)など。- 酒井泰斗(さかいたいと)
- 大阪大学大学院理学研究科物理学専攻修士課程中退。音楽制作会社勤務を経て現在は金融系企業のシステム部に所属。ルーマン・フォーラム管理人(socio-logic.jp)。
関心領域は、道徳哲学・社会科学史、社会科学方法論争史、前世紀におけるシステム論と現象学の邂逅とその顛末など。
共著に『ワードマップ――エスノメソドロジー』(新曜社、2007年)、『信頼を考える──リヴァイアサンから人工知能まで』(勁草書房、2018年)、共編著に『概念分析の社会学2――実践の社会的論理』(ナカニシヤ出版、2016年)など。
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