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講義の記録:講義概要と質疑応答
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主催者から
このたび、ルーマン・フォーラム管理人をしていらっしゃる酒井泰斗氏を講師にお迎えし、ルーマン『社会の芸術』を解読する催しを下記の目的・対象向けに開催することになりました。関心をお持ちの方のご参加をお待ちしております。(「社会の芸術フォーラム」事務局 竹田恵子)
(2015.5.29 追記) なお、本講義は「社会の芸術フォーラム」の連携企画となりました。「社会の芸術フォーラム」の主旨などはウェブサイトを参照してください。
- 目的: 初学者には難解といわれるニクラス・ルーマン「社会の理論」シリーズのなかの『社会の芸術』を取り上げ、社会学専攻か否かを問わず、芸術と社会をめぐる分野に関わる者にも理解できる読解の仕方をご講義いただく。これにより、「社会の芸術フォーラム」における議論や理解の精度を上げることを目的としている。
- 対象: 特にソーシャリー・エンゲイジド・アートや、アートプロジェクトの研究、パフォーマンス研究、カルチュラル・スタディーズ、文化政策の分野の研究者、大学院生、実践者、独学者。「社会の芸術フォーラム」参加予定者。
講師から
『社会の芸術』は「芸術と社会の関係」について記した本ではありません。その点で、ひとが いわゆる「芸術社会学」に期待するものとは異なるかもしれません。そうではなく、この本は、といった論題を きわめて分かりにくく論じたものです。
- 芸術(に携わるということ)とは、どのような社会的営みなのか
- 現在ではありふれたものとなった それらの営みは、どのような点で(歴史的に、また他のことと比べて)特殊なものなのか
- それらの営みは、どのような仕方で 社会をかたちづくる差し手となっているのか
- 芸術という営みとそれが創りだすものが こんなにも多様であることは、いかにして可能となったのか
この講座では、受講者が社会学(そしてルーマンとその著作群)に関する知識をすでに持っていることを前提せずに、ルーマンのテクスト特有の分かりにくさを多少なりとも軽減する読み方の提示を目標とします。
芸術に携わる多くの皆さんにとって──特に、「次にはどんな新しいことをしようか」、「いまある状況はどのように変えるべきだろうか」といったことに関心を持っている方にとって──、ルーマンが扱っている上記の論題は 強い関心を引くものではないかも知れません。とはいえ、先(未だ現実化していないもの)を見ようとすることだけではなく、その手前あるいは足元にあるもの を省みることにも時間を割く余裕のあるひとにとってなら、ルーマンのテクストに付き合うことには意味があるでしょう。講師としては、読みにくいテクストに付き合いながら・すでに見えているもの を振り返るために多少の手間暇をかけてみようとする方が 関東近隣にも20名くらいは いることを期待しています。そしてまた実際に芸術に携わっている受講者の皆さんの省察から 多くのことを学ぶことができるだろうことにも。(酒井泰斗)
書誌 | 目次 |
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2016.2.5追記: 10名程度の追加募集をおこないます。
運営は Google Groups で行ないます。参加を希望される方は、下記項目を記し、件名を「ルーマン『社会の芸術』解読 参加希望」としたメールをまでお送りください。
記載事項 | 注記 | |
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1 | 氏名(漢字+フリガナ) | |
2 | Googleアカウント | 連絡は Google Groups にて行います。 お持ちでない方は、こちらから作成してください: Google アカウントの作成 |
3 | 所属 | |
4 | 自己紹介 | 研究領域や関心など。 ※本講義には非常に様々なバックグラウンドをお持ちの方が参加しています。自己紹介は、そうした中でディスカッションをおこなう際の、最初の一歩となるものです。あなたがディスカッションの相手にどの程度の自己開示を求めるかをよく考えた上で、それに見合う自己紹介を行ってください。 |