（2016年11月～） 酒井泰斗+高 史明 論文執筆準備作業 進捗報告互助会：信頼

趣旨

• 共著論文執筆へ向けた準備作業の進捗報告会への参加者を募集します。
• 作業課題は次項以下、共著者は 高 史明さん（社会心理学）です。
• ※進捗報告互助会の開催は必ずしも実際の執筆ひいては完成を保証するものではなく、「調べてみたところ特に書くべきことはなかった」、「進捗しなかった」などの場合も含め 諸事情を勘案した結果として執筆を取りやめる可能性があります。

• この進捗報告互助会の成果物は下記論文集に掲載されました：
  • 酒井泰斗＋高史明（2018）「行動科学とその余波──ニクラス・ルーマンの信頼論」
    小山虎編著『信頼を考える──リヴァイアサンから人工知能まで』 勁草書房
   この論文集は、哲学者の呼びかけで集まった学際的なメンバーが、思想史からAIまで様々な分野の研究状況を概観したものです。酒井・高の担当章に加えて他に「エスノメソドロジー」「政治学」についても社会心理学との関係が論じられ、さらに他に「社会心理学」だけを扱った章もあり と、社会心理学だけで一つの裏ストーリーを形成しているのも特徴です。どこかで見かけたら お手にとっていただければ幸いです。
• 2018年8月には、紀伊國屋書店新宿本店にて 本論文集の刊行を記念したブックフェアも開催しました。
  • 『信頼を考える』刊行記念 紀伊國屋書店新宿本店ブックフェア
    酒井泰斗プロデュース 「リヴァイアサンから人工知能まで──信頼からはじめる書棚散策」
  会場では、四部12項目にわたって160冊以上を紹介した32頁（！）のブックレットを無料で配布しました。上掲ページにもその内容を掲載しています。
• 2018年12月に、論文集『信頼を考える』を取り上げた名古屋哲学フォーラム
  • 脱「おひとりさま哲学」、始めました。―『信頼を考える』プロジェクトをめぐって
  が開催されました。執筆陣の中から 小山虎さん、朱喜哲さんと酒井が登壇し、哲学者が学際的共同研究のコーディネーターとして働くこと、チームで哲学することなどをテーマに講演・ディスカッションをおこないました。
• 2019年3月に、東京堂ホールにてオンガージュ・サロンの主催によるトークイベントが開催されました。
  • 「哲学者と編集者で考える、〈売れる哲学書〉のつくり方」（2019年3月10日）@フィルカル・ブログ
  『信頼を考える』執筆者の中から朱喜哲さんと酒井が登壇し、ブックフェアに関するレポートなどを行いました。イベントの模様は2019年7月発売の『フィルカル』4-2号にも掲載されるとのことです。

Seymour Epstein, Morton Deutsch & Albert Bandura
(Nebraska Symposium on Motivation, 1962.)

作業課題とスケジュール概要

初発の作業課題

• 「信頼」という研究主題を例に、社会心理学と社会学との関係について考察します。
• 具体的には、ニクラス・ルーマンの著作『信頼』（1968）を出発点に取り、
  • 本著作においてルーマンが参照している諸研究のうち、特に行動科学的・社会心理学的な諸研究（なかでもモートン・ドイチェ* などクルト・レヴィンの弟子筋のもの）を取り上げて、それらが どのような事情のもとで・どんな課題をもって行われたものだったかを確認したうえで、
  • ルーマンが、こうした諸研究について、いかなる理由にもとづいて どこを採り・どこを批判したかを検討します。

スケジュール概要

• 寄稿先論文集の締切は2017年8月。
• 2016年11月から2017年3月までの間に3回4回の進捗報告互助会を開催します。
• 3月末に、「3月までに調べたことを使って8月までに論文として仕上げられるかどうか」を検討し、執筆するか否かを確定します。
  • 執筆することに確定しましたので、引き続き報告会を開催します。
• 開催日
  • 第七回：2017年08月02日（水） 18:45～
  • 第六回：2017年07月13日（木） 18:45～
  • 第五回：2017年06月07日（水） 18:45～
  • 第四回：2017年03月29日（水） 18:45～
  • 第三回：2017年02月16日（木） 18:45～
  • 第二回：2017年01月05日（木） 18:45～
  • 第一回：2016年11月10日（木） 18:45～
• 会場は東京都文京区本郷七丁目です。（2017.03.30）

参加資格と参加申込

参加資格

• 配布資料・草稿などの取り扱い作法を ご存知の方
• エントリーメールにおいて　他参加者に対する丁寧な自己紹介を行っていただける方　（不十分な場合、参加をお断りしたり、著名人との自認がある方だと判断させていただくことがあります）
• 会の場において、ほかの参加者の意見をよく聴き、適切な受け答えの出来る方
• 構想・草稿などのブラッシュアップに貢献できる方
• 初回開催時（11月初旬）までにルーマン『信頼』を二回以上通読してこれる方　（申込時に通読していなくても構いません）

参加申込

• 進捗報告・検討会の参加者を 5名程度（最大で10名）募集します。
• 参加希望の方は、下記項目を記し 件名を「酒井論文祭り参加希望」としたメールをまでお送りください。
  • メールアドレス以外の情報は、参加者間で共有されます。
  • 会に関する連絡は Google Groups で行ないます。