中井杏奈 単著執筆準備作業進捗報告互助会（2022年11月-）

趣旨

• 単著執筆へ向けた準備作業の進捗報告会への参加者を若干名募集します。

著者について

• 中井杏奈（なかいあんな） https://researchmap.jp/annnakai
• このプロジェクトに関連する主要業績：
  • Unsettled 1968 in the Troubled Present: Revisiting the 50 Years of Discussions from East and Central Europe (London & New York: Routledge, 2020) (Edited with A. Konarzewska and M. Przeperski)
  • 「『正常化』時代再考—ポスト社会主義時代の研究者によるカレル大学哲学部史の編纂を中心に」 『東欧史研究』第40号 (2018年3月)：28-39頁. [CiNii]
  • 「地下大学：社会主義時代チェコスロヴァキアにおける哲学」 西山雄二編『人文学と制度』 未來社 (2013) : 393-397頁.

論文の課題とスケジュール概要

作業タイトル／テーマ

• 社会主義時代中東欧における「地下大学」の系譜

著作の課題と概要

• 本書では「地下」のヨーロッパをテーマに、戦後社会主義時代の中欧（チェコスロバキアおよびポーランドを中心に）でみられた地下の教育活動、出版活動、文化活動（演劇など）について、史料をもちいた歴史叙述を行うことを目的とする。その際、以下の三点に留意する。
  1. マージナル（地域的＝中欧にも思想的＝社会主義にも）な土地における人々の活動を、二十世紀のより広い歴史の文脈の中に位置づける。
  2. 社会主義時代＝中欧の戦後史を「もうひとつの近代（モダニティ）」の様相ととらえ、思想的な意義を探る。
  3. 1989/1991年以降の政治・経済体制の変化（いわゆる「民主化」）による当該地域における歴史叙述の変化、史料の整備環境などを考察に加える。

著作の構成案

「地下」のヨーロッパ　中欧の戦後思想と知識人の系譜：目次案

はじめに	「もうひとつのヨーロッパ」と「地下」時代の始まり
第一章	中欧における知識人の系譜
第二章	中欧の戦後　大学・学生・都市文化
第三章	地下大学とその思想
第四章	地下に集う「異論派」知識人たち
補遺	時代と史料　「不在」の記録について
第五章	地下出版（Samizdat）とヨーロッパ
第六章	地下から地上へ　大衆の時代
おわりに	もうひとつのヨーロッパ、もうひとつの近代

刊行にあたってクリアしなければならない課題

• とにかくまず文字数を書くこと。学術的な文章を、コンスタントに書いてまとめていくという作業を習慣化できていないので、こうした作業を習慣化できるようにしなければならないのが課題。
• 理論的な部分を実際の記述に接続させていくことが苦手。Theoretical な枠組みをうまく提示できるようにすること。
• 非常に入り組んでニッチな題材を日本語で読者にわかりやすく物事を伝えるにあたり、日本でこれまで紹介されてきた哲学史・思想史・歴史に関するさまざまな本との連関を見つけること。

執筆スケジュールと報告会の概要

• 脱稿目標：　2024年3月
• 進捗報告会：　2022年11月末にキックオフ。以降二ヶ月に一度のペースで。
• 会場：　ZOOM

参加資格と参加申込

参加資格

• 学術論考の草稿、配布資料などの取り扱い作法を ご存知の方
• 他参加者に対して、エントリーメールにおいて丁寧な自己紹介を行っていただける方　（不十分な場合、参加をお断りしたり、著名人との自認がある方だと判断させていただくことがあります）
• 会の場において、ほかの参加者の意見をよく聴き、適切な受け答えの出来る方
• 構想・草稿などのブラッシュアップに貢献できる方

参加申込

• 進捗報告・検討会の参加者を 最大で20名 募集します。
• 参加希望の方は、下記項目を記し 件名を「中井報告会参加希望」としたメールをまでお送りください。
  • メールアドレス以外の情報は、参加者間で共有されます。
  • 会に関する連絡は Google Groups で行ないます。

	記載事項	注記
1	氏名	漢字＋フリガナ
2	Googleアカウントに登録しているメールアドレス	お持ちでない方は、こちらから作成してください：Google アカウントの作成
3	所属と専攻*	* 研究者以外の方は関心のある分野、バックグラウンドなどを記してください。
4	自己紹介	学術的関心、知的バックグラウンドなどについてご紹介ください。